2023/02/18
Pencils and colored pencils on paper
「私は青いんだ」
心の奥底からの主張が心臓、胸、喉を伝って吐露していった
それはとても力強く、目には揺るぎない決意と自身と美しさがあった
世の中には私たち人間をカテゴライズするものが沢山ある。性別や年齢、職業など上げ始めたらキリがない。それをすることによって分かりやすいし相手が何者かを知ることで安心できる。だから、そういったものが溢れていることも十二分に理解できるけど、それがあることによる生きづらさも同時に存在しているはずだと思う。
人っていうのは理解できなくて当たり前で相手のことなんて知れやしない。でも僕らはそこを知りたがるし理解したがる。その一方で分からないことや知らないことには怖さを感じたり、簡単に人のことを判別してしまう。そこに相手の背景を想像できる力、若しくはそこの工夫を怠っているか気付いていない。
だってそのほうが分かりやすいし楽だから。でも、そういった環境下であったとしても私は青いんだって主張をしたい。それでも悪いかよって。そんな人物を描きたかった。また、心の底から溢れ出る感情を表現したかったから線と文字は赤色に。
近くにいるような、それでいて遠くにもいるような感じを表現したかった。見えそうで見えない、分かりやすそうで分かりずらい、理解できそうでできない。そしてどこか不気味さを兼ね備えているようにもしたかった。